みなさん、こんにちは。
今回は東京女子医科大学の理事長・岩本絹子さんについて。
彼女の経歴をまとめていきたいと思います。
岩本絹子|プロフィール
まずは、岩本絹子氏の経歴を簡単に纏めます。
- 名前:岩本絹子(いわもと きぬこ)
- 誕生日:不明
- 年齢:76-77歳
- 出身:佐賀県唐津市
産婦人科の院長も兼任?
東京女子医大の理事長として有名な岩本絹子さんですが、東京にある産婦人科の院長を努めておられることをご存知でしたでしょうか。
岩本絹子氏が院長を務めるのは東京江戸川区にある『葛西産婦人科』です。
〒134-0084 東京都江戸川区東葛西6丁目8−6
岩本絹子の経歴
続いて、岩本絹子氏の経歴について纏めていきたいと思います。
学歴
岩本絹子氏の学歴について。
高校までの経歴は不明ですが、大学は1973年に東京女子医科大学を卒業しています。
医科大学というだけあって非常に高学歴なのかと思いきや、同大学の偏差値は42.5-62.5(2024年時点)と意外にも低め。⇩⇩
ただ、医科大学にも関わらずこの偏差値であることには理由があり、医学部と看護学部で偏差値が大きく開いていることが要因のようです。⇩⇩
岩本絹子氏は大学卒業後、同大学の産婦人科に入局、後に医学博士も取得しているので、大学では偏差値62.5の医学部を卒業していることがわかります。
やっぱり高学歴だったのね…。
医師として経歴
続いて大学卒業後の医師としての経歴について纏めます。
それがこちら⇩⇩
- 1973年 東京女子医科大学 卒業
- 1973年 東京女子医科大学 産婦人科入局
- 1977年 東京女子医科大学 大学院卒業・医学博士
- 1979年 葛西中央病院産婦人科部長
- 1981年 葛西産婦人科開設 院長
現在、院長を勤めておられる葛西産婦人科は、病院開設時からの就任だったことがわかります。
病院開設から今年で33年継続して院長を勤めておられるようです。
社会活動の経歴
続いては、医師としてではなく社会活動としての経歴を纏めます。⇩⇩
- 1992年 公益社団法人 至誠会(東京女子医科大学同窓会)理事・副会長(2004年~2012年)
- 1992年 東京産婦人科医会 評議員(~2004年)
- 2004年 東京産婦人科医会 副議長(2004年~2010年)
- 2010年 東京産婦人科医会監事(2010年~2019年)
【2015年4月 一般社団法人 東京産婦人科医会へ移行】
- 1995年 公益社団法人 江戸川区医師会 理事(~1997年)
- 1997年 公益社団法人 江戸川区医師会 監事(1997年~2020年)
【2012年4月一般社団法人江戸川区医師会へ移行】
- 2001年 学校法人 東京女子医科大学 評議員(~現在に至る)
- 2008年 学校法人 東京女子医科大学 理事(~現在に至る)
- 2013年 一般社団法人 至誠会 代表理事(会長)(~2023年)
- 2014年 学校法人 東京女子医科大学 副理事長(2014年~2019年)
- 2019年 学校法人 東京女子医科大学 理事長(~現在に至る)
出典:http://www9.plala.or.jp/
創業者とは血縁関係あり
現在、岩本絹子氏が会長(代表理事)を務める至誠会は東京女子医科大学同窓会であるようです。
そして、その創始者は吉岡彌生さん。⇩⇩
当時いかにも低かった婦人の社会的地位を向上せしめようとしたのが動機であります。
出典:http://www.shiseikai.or.jp/
という高い志の元、東京女子医科大学の前身である東京女医学校を昭和33年(66年前)に創立されています。
そして、岩本絹子さんは創始者・吉岡彌生さんの親族にあたるようです。
病院を経営でボイコット!?
前述のとおり、岩本絹子さんは2013年には至誠会の会長に就任。
さらにその6年後の2019年には、東京女子医大の理事長に就任しています。
東京女子医大に強い影響力を持つとも言われている至誠会の会長に就きながら、東京女子医大の理事長にも就任した2019年。
東京女子医大を完全に手にしたとも言える当時の岩本絹子氏は、経営困難の危機に立たされていた東京女子医大の経営に本格的に着手。
そこからわずか3年後の2022年に同医大の経営を黒字転換させたと言われています。
医師としてだけではなく経営者としても成果を出しているのね…
この『経営を黒字転換』という言葉、一見素晴らしいことのように聞こえますが、その黒字転換の経営の裏側には
従業員・医療従事者の大幅な人件費カットがあったようで、それらは
- 極端なまでの人件費抑制
- 横暴な経営策
と、一部では言われるほどにもなっていたようです。
職員のボーナス・ゼロ宣言
黒字転換の渦中であった2020年、東京女子医大が『職員の「ボーナス・ゼロ」』を宣言したことが話題になりましたね。
新型コロナによる経営悪化が理由にはあったものの、他の大学病院は例年並みか上乗せの支給している事例もあったため、同大学職員は猛反発。
その流れから、経営陣は社会的にも強い批判を浴びることになり、方針転換することに。
しかし、
- 夏のボーナスは前年の半分
- 冬は前年の6割の支給
- 定期昇給はゼロ
と、例年の上乗せとは程遠いものに留まったのでした。
結果として2020年度の決算は、コロナ補助金もあった影響で、過去最高益となる約82億の黒字を出したとされています。
その結果、経営の黒字化しながらも医師始め看護婦のボイコットや集団退職が発生し、メディアなどでも取り上げられる程の大事にまで発展するようになりました。
そして、そのボイコット・集団退職の結果、1年間で医師が約100人減、看護師に至っては約160人減となりました。
報道メディアである文春オンラインでは、同大学の教授の次のような証言が紹介されています。
経営方針に反発して、優秀な人ほど女子医大に見切りをつけるように去っていきました。凄いペースで医者と看護師が辞めているので、これまでの医療の質は保てない状況です
出典:https://bunshun.jp/
当然のことながら、医療従事者が激減したことで現場に深刻な負担を与え、医療存続を脅かすほどにも発展しました。
同大学病院の看護師は次のようにも語っています。
夜間の時間帯は、特に人手不足でいつ事故が起きても不思議ではありません。若い医師を丁寧に指導するのが、女子医大の伝統でしたが、その余裕も無くなりました
出典:https://bunshun.jp/
集団退職などの影響から、看護師不足のため閉鎖される病棟も。
2022年度には、許可病床の約1200床中、運用できるのは800床程度にまで減少していたようです。
岩本絹子氏が経営に着手し3年で黒字化した直後の2022年、この影響は経営に大きく響いたようで同年4月と5月は、連続して2億円を超す赤字をだすという結果を招いたようです。
岩本絹子と宝塚との関係
岩本絹子氏といえば宝塚歌劇団との関係も有名です。
宝塚歌劇団で主役を務めるトップスターには、並外れた経済力で支えるパトロン=通称「おばさま」が存在すると言われているのをご存知で衣装化。
月組の元トップ・彩輝なお氏にとっては「おばさま」が岩本氏なんだそでうす。
プライベートで、一個人として私的な資金をもって支えることに何の罪もありません。
しかし、その並外れた資金が私的なものではないことが文春オンラインでは報道されています。
消えた差額の「月100万円」と架空のボーナス支払い記録
岩本氏が経営の実権を握ることになってから設立された経営統括部という部署。
その職員の給料として、最も高給な職員には月額150万円が支払われていたそうです。一般事務職でありながら、この給料額は教授クラスの2倍近い破格の待遇であるとのこと。
この経営統括部は年間最大6人で、19年までの5年間の人件費総額は、実に約2.5億円にのぼるとも報道されています。
そして、問題はここからです。
元同部の職員のよると、実際に出向職員に支給された金額は月額約20万円から40万円だったとのこと。
つまり、最大月100万円の差額分が、どこかへ消えていたという疑惑が浮上したのです。
元宝塚スター親族企業に1億円疑惑…?
この疑惑が浮上したタイミングで、2020年から出向契約を業務委託契約に切り替えることになったとのこと。
そして、その際に、契約先が至誠会ではなく、株式会社ケネス&セルジオという会社にすり替わっていたようです。
株式会社ケネス&セルジオという会社、登記簿上の目的蘭に記されているのは
- 不動産売買
- コンピュータシステムの企画
- 芸能タレントの育成
- マネジメント
など、業務内容でいえば東京女子医科大学とは何の接点もないと思えるものばかり。
更に、この大きな疑問と疑惑が大きくなる中で判明したのは、同社代表取締役B氏の妻が元タカラジェンヌの彩那音(あやなおと)だということ。
彩那音は、岩本理事長が贔屓にしている元月組トップ・彩輝なおの実妹なのです。
このことから、
岩本氏は、プライベートで親交が深い女優の親族企業と1億円超の取引をしていたということになる
とメディアに報道されることになったのです。
この騒動について、岩本市の代理人は次のような証言をしています。
知人の会社に委託しただけです。通常の取引であり、特段問題はないと思料いたします。
ケネス社との業務委託契約締結に係る稟議書自体はありませんが、承認は得ております。
出典:https://bunshun.jp/
以上、岩本絹子氏のwiki風プロフィール・経歴を纏めました。
2024年3月には、東京女子医科大学の同窓会組織から勤務実態のない職員に給与が支払われていた疑いが強まり、警視庁が大学などに家宅捜索に入ったことが報道されました。
黒字経営へ転換しつつも、黒歴史をかかえる東京医科大学の経営問題。
その中心人物である岩本絹子氏の今後の進退から目が離せませんね。
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